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日常の生活で身につける─算数・数学の力

算数や数学は成績の良い子と悪い子の二極化が起きやすい教科と言えるでしょう。その要因は何でしょうか。算数・数学が好きなのか嫌いなのか、に要約されるかも知れません。どうすれば、算数・数学が好きになれるか考えましょう。

どんな教科でもそうですが、好きになれば授業に苦もなくついていけるものです。勉強しなさいとか宿題しなさいと親に言われなくても、自発的にさっさと必要な勉強や宿題を済ませてしまうでしょう。いかにその教科が好きになるか、というのがキーポイントとなります。

クイズ感覚で楽しむ

誰でもやらされる勉強は苦痛で長続きしませんが、面白いからやる勉強は楽しいので長続きします。どうすれば楽しくなるかと言うと、面白い(intersting=興味深いという意味で面白い)=知的好奇心を掻き立てるように持っていけばいいわけです。算数・数学に関しては、クイズ形式が一番です。

たとえば、

マッチ棒クイズとか・・・

図形クイズとか・・・

論理クイズとか・・・

法則クイズとか・・・

インターネットで探せばいくらでもあります。以前は自作のクイズを作りためたりしたこともありましたが、今はそんなことをしないでもネタが山ほどあります。使わない手はありません。

子供の年齢に合わせて、ちょうど良い問題を選んで一緒に楽しんでみましょう。ちょうど良いというのは、すぐにはわからないが一生懸命考えれば分かる、或いはヒントを少しもらえば分かる、程度の程よい問題です。簡単すぎる問題は面白み(interesting)に欠きますので飽きます。解けないほど難しい問題を与えてしまうと、わかった時の喜びが味わえませんので、下手をすると苦手意識を持たせてしまいます。ちょうど良いのを探してください。

テレビのクイズ番組を利用するのも良いでしょう。ただし、早押し問題などは視聴者が答えに辿り着く前に答えを言われてしまいますので、録画して一時停止をしながら考える時間を確保して楽しむことができます。また、最近は超難問クイズもよくやっていますので、そういうクイズは避けるか、年齢が上がってから一時停止を駆使しつつ楽しむと良いかも知れません。

難しい問題が解けると、大人でも嬉しいものです。子供ならなおさらです。いろいろなクイズに挑戦して、それに自力で正解して、達成感を経験して、もっと他の問題に挑戦してみたいという気持ちが湧く、というサイクルが出来上がれば、クイズ好き→算数好き→数学好き、となっていく道筋を歩むことができるかも知れません。

一緒に買物に行く

楽しくクイズをする習慣ができると、親子の日常会話でも、「○○の場合、どうなるでしょう」などといった問いかけを無理なくすることができます。子供は自然にそれに対して自分で考えてみよう、親が出してくるいわばクイズに答えようとするでしょう。

算数・数学の場合のお勧めは、買い物に一緒に行って、買い物をしながらいろいろ質問する、というものです。

たとえば、

・500円の値札の上に20%引き、と書いている商品の値段はいくらでしょう?

・300gで510円の肉と、400gで640円の肉は、どちらが安いでしょう?

・200円の商品は消費税込みでいくらでしょう?

・家族で平等になるように、何個入りのお菓子を買うと良いでしょう?

・買い物かごに入っている商品の総額はいくらでしょう?

などです。

こうして、算数は実生活に役立つということを自覚させることができます。そうすると算数・数学嫌いからよく聞かれる、「算数・数学を勉強したって、役に立たないもん」という言い訳の種を摘み取ることができます。

そろばんはGOOD(と思います)

日常生活でどのように算数・数学の力を身につけるかを考えていますが、可能であればそろばん教室に通わせるのはGOODです。始めるのが小さければ小さいほど、その能力は開花するようです。上達すれば暗算検定の資格も取れるでしょう。

そろばんを使う男の子のイラスト

私はそろばん教室に行きませんでしたが、算数はとても好きでした。それでも、そろばん教室に通っている友達にはどうしても計算・暗算が敵いませんでした。彼らは頭の中にそろばんを置いて珠を弾いて計算しているらしいのですが、こういう脳の使い方は、脳の活性化に大きく寄与するはずです。と思います。また、そろばんのような習い事は繰り返しの訓練の場となりますので、粘り強さ・精神的持久力を養うものともなるはずです。決して損はないでしょう。

計算・暗算が得意、というのは特に小学生にとっては大きなアドバンテージになります。小学生の算数の学習の中では、計算問題が占める割合が大きいからです。また、計算が早いと、テストのときも余裕を持って問題に対峙することができます。小さい時つまり小学生の時に算数が得意という意識を持つことには大きな意味があります。そういう意識があるなら、中学・高校と進学していくとしても、引き続き自信を持って学習していけるからです。

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